パラリンピックのスノーボードというと、成田童夢や今井メロの弟の成田緑夢さんがとても注目されていたと思います。緑夢さんは平昌パラリンピックで金メダルを獲りましたが、その後競技から引退してしまい、パラスノーボードはスターを失ったようにも感じます。
パラリンピックの始まりは傷痍軍人が社会復帰するためのリハビリでした。現在のパラリンピアンは傷痍軍人ばかりではないですし女性もたくさんいて、人間の存在の仕方が多様であることの表現となっています。
ふだんは教師として特別支援学校で教えている田渕伸司(たぶち しんじ)さんが、スノーボードでどんなメッセージを表現しているのか、チェックしておきたいと思います。




田渕伸司の中学高校大学
田渕伸司選手の出身中学校についての情報はありませんでしたが、兵庫県たつの市御津町出身*なので中学もおそらく、たつの市立御津中学校であると思われます。海も近く自然豊かな場所にある学校で、サッカーの柏木陽介選手の出身校でもあります。
田渕選手の出身高校、兵庫県立太子高校はそうめん揖保乃糸で有名な揖保郡にあります。姫路市からも近く、姫路から通う生徒も多いとか。校名になっている太子町の町名は、聖徳太子ゆかりの地であることから来ているそうです。
田渕選手の出身大学は隣の県にある私立岡山理科大学です。田渕選手の職業は数学の先生なので、ここで数学の教員免許を取得したとおもわれます。
田渕伸司のスポンサー・年収
田渕伸司選手は、デザイン性の高い介護用品と介護サービスを提供している株式会社アンズケアのカスタムオーダーインソールを紹介していて、現在もスポンサーとしてサポートを受けているようです。
他には以下の企業からサポートを受けているようです。
proshop Dreamy(スノーボードやサーフィン用品販売および講習)
かんなべスノーボードスクール
スノーハント (スノーボードスクール)
Flow Bindings (スイスのビンディングの会社)
Nidecker Snowboards Japan (スノーボード製造)
リラテックプログラムシステム研究所(エステサロン)
Launcher (インソール[靴の中敷き]のブランド)
田渕伸司さんの仕事は特別支援学校の教師で、障害のある生徒の教育です。特別支援学校教員は障害についての専門性が必要なので公立の一般中学・高校よりも給料は高めです。40代の年収は平均で500~600万円、と地方公務員の平均からも高いレベルになっています。
もしパラリンピックでメダル獲得になれば、日本障がい者スポーツ協会から報奨金(100~300万円)も支給されますが、これに対する所得税は非課税です。また各競技団体から報奨金が出ることもあるとのこと。パラリンピックとは関係なく各地方自治体から奨励金が出ることもあるようです。
田渕伸司の所属
田渕伸司選手本人は兵庫県立和田山特別支援学校所属、としていますが、(生活費を丸抱えして遠征費も支給してくれる)いわゆる「プロ契約」している企業や、プロアスリートのスケジュールや収支を管理するマネージメント会社との契約、などの情報はありませんでした。つまり、プロアスリートとしての所属先は「無し」ということになると思います。
オリンピックやパラリンピックはアマチュアリズムが基本だと思われますので、それで良いのではないでしょうか。
田渕伸司の今現在と過去
田渕伸司選手は障害を受けなければスノーボードで世界大会に出ることはなかったかもしれません。インスタのプロフィールに、「『できないからこそやる』んじゃないか。」とチャレンジ精神を掲げています!
教育者として自分の生徒にも、障害があるからといって何かをやる前にあきらめないでほしい、と思っているのでしょう。障害を持ったまま世界に挑戦することが生徒たちへのメッセージになっているのだと思います。
まとめ
以上、スノーボードのパラリンピアン田渕伸司選手についてご紹介いたしました。
パラスノーボードの競技日程は以下のとうりです。
3月6日(日):パラスノーボード:男女スノーボードクロス予選
3月7日(月):パラスノーボード:男女スノーボードクロス決勝
3月11日(金):パラスノーボード:男女バンクドスラローム予選
3月12日(土):パラスノーボード:男女バンクドスラローム決勝
北京パラリンピックは期間中、22:00~23:30の時間帯(詳しい放送日程)にNHK総合でデイリーハイライトが放送されます。また、3月7日のスノーボードクロス決勝と3月12日のバンクドスラローム決勝は午後に生放送もあります。



