日本のボクシングが、一般財団法人日本ボクシングコミッション(JBC)の解散によって大きく揺れる事態になっています。
2022年2月には大きな功労者ともいえる亀田興毅(かめだこうき)さんとの違法処分をうけての裁判が行われたことにより大きな話題になったのも、記憶に新しいかと思います。
そこで今回はJBC(一般財団法人日本ボクシングコミッション)の解散理由や今後どんな影響があるのか。そして亀田興毅ジムへの違法処分による裁判の内容や1億円の賠償とはどんなものかについて、まとめました。

JBCの解散が話題
2022年3月31日(木)に、日本のプロボクシングを統括するJBC(一般財団法人日本ボクシングコミッション)が解散すると理事会で報告したと、大きなニュースになっています。
いまだ続く新型コロナウイルスの影響もあると言われていますが、このまま清算手続きに入ると報じられ、ボクシングファンのみならず、ネット上では様々な声が飛び交っている状態ですよね。
なぜ今回JBCが解散することになったのは、亀田興毅さんとの関係があると言われていますが、先日の裁判を受けて組織自体にも大きな問題があるように感じました。
JBC解散理由は財政難!1億円の賠償
今回のJBCの解散について、一番の理由と言われているのが財政難という、なんとも現実的な問題でした。
財政難に陥った原因はコロナの影響で興行を思うように行えなかったこともあるかと思いますが、2022年2月に起きた亀田興毅さんとの裁判に敗訴し、その際約1億円の賠償命令を受けています。
この賠償金がかなりJBCには大打撃だったんだなという事がよくわかりますが、今後の日本のボクシング界はどうなっていくのか心配ですよね。
裁判内容は亀田大毅の世界戦トラブルで資格停止
そもそもJBCと亀田大毅さんとの間で起きた裁判はどんな内容だったかというと、2013年12月に行われた亀田大毅さんとロドリゴ・ゲレロさんによるIBF世界スーパーフライ級王座決定戦まで遡ります。
元々この試合は使用するグローブを亀田大毅さん、ロドリゴ・ゲレロさんがそれぞれ選ぶことが出来るという契約でした。
しかし、ロドリゴ・ゲレロ側がカナダ製グローブの使用を勝手に決めたことに不満を持った亀田さん陣営が、JBCの職員を会場内に閉じ込めた上に、暴行・恫喝したため精神的苦痛を受けたとして、亀田ジムに係る4名に対して損害賠償を求める訴訟を起こします。
それに異議を唱えた亀田さん陣営が全くの虚偽だということで、名誉棄損で逆提訴し、JBCの職員の虚偽が認められ敗訴という流れになりましたが、この裁判で混乱を招いたとして、2014年2月に亀田ジムは資格はく奪され、活動停止や所属選手の実質ボクサーライセンス失効に繋がりました。
勿論これではボクサーとして、ボクシングジムとして何もできなくなってしまったことを受けて、亀田ジム側が不服を持つのは理解できることですよね。
そこで亀田ジム側が、JBCを相手取って裁判をすることになりますが、そこで亀田ジム側の損害が認められ、賠償金を支払うことになったというのが顛末になります。
JBC解散の影響は?
JBCが解散することにより、正直なところ影響は全くないとは言えません。
なぜかというと、JBCは日本のプロボクシング競技を統轄する組織の為、今後行われるボクシングの試合がどうなるのかということが明確ではないためです。
現時点でJBCは口座差し押さえもされているということで、他の法人を立てて今後運用していくと言われていますが、まだ協議中のため、決定事項ではありません。
今は今後の次第に支障がないと言われていますが、このまま次の道が決まらなければ、数々のボクサーたちが路頭に迷ってしまうこともあり得ますので、早く解決策を見つけてほしいですよね。
まとめ
今回、JBC(一般財団法人日本ボクシングコミッション)は解散するということで、日本のボクシング界はどうなっていくのでしょうか。
沢山活躍されているボクサーも多く、今後もボクサーを目指す人たちにも、実際試合を行う状況もそうですが、モチベーション面においても影響がありそうで心配になります。
解散自体は決まってしまったことなので、これからどうしようということでもないのですが、実際にボクシングに励む選手たちに変な影響や心配がかかっている状況を、早急に打破していただきたいですよね。
